インドネシア日系企業経営診断報告
中村 和善
昨年、JODC<(財)日本海外貿易開発協会>殿主催で、「インドネシアに進出中の現地日系法人に対する中小企業診断士の専門家により、事業活動の活性化に資するために経営診断を行う」という計画に参加し、現地を訪問したので報告します。
診断は、診断士2人/チームで3チームにより、7社を対象に2007年9月12日から
9月27日にかけて実施され、私はジャカルタ近郊の工業団地に展開する3社を受け持ちました。
まずは、インドネシア事情です。
GDPは毎年4%〜6%と伸びてきていて、この数年は自動車産業を中心として8%相当で伸展しています。人口は世界第4位の2億2千万人で、その約10%の2000万人が首都ジャカルタ及び近郊に集中しています。日本からのODAで幹線道路は整備されているとは言え、ジャカルタの朝夕の道路の混雑渋滞の様子はオートバイも入り込み、タイのバンコクや一時の東京にヒケをとらない程の凄さです。車両は日系のものが多くトヨタ、すずき、ホンダ、日産、いすゞの各社の車が走り回っていました。この渋滞対策でThree in oneルールがあり、朝夕には3人が乗車していなければ市街地に入れず、このため、「ジョッキー」という員数合わせのためのアルバイトがいます。この時間帯はトラックも当然入れません。
また、高層ビル群もこの10年で建設されていて、今も建設ラッシュ中です。
現地に入った当日は、国民の90%弱を占めるイスラム教徒のラマダン<世界中のイスラム教徒が1月間、昼の間、飲まず食わずの共通の試練を享受する>初日で、街は閑散としていました。しかし1週間も経つと本来の賑わいを取り戻したかの様に、飲食店の明かりが灯りました。現地人に「断食しているのでは?」と聞くと「心の中でやっている人もいるよ」とのことで、少し納得しました。
企業では、この間生産性が落ちるため、昼休みを短くし早く帰宅させるなどの手を打っているとのことです。
因みに、イスラムのお祈りは1日に5回(午前5時、12時、午後3時、6時、7時)行なうそうです。土曜日の午後3時頃街中は賑やかで、それらしき音楽が市街を流れる拡声器から聞こえたけれども誰もお祈りしていなかった・・・・・・・。
生活編ですが、通貨のRP(ルピア)には驚きでした。¥10,000がなんとRP800,000
です。円換算するのにそれこそ頭の体操でした。商品を購入する時やタクシーに乗った時には、いくらかしらと頭の中の相場感と照らし合わせるのに大変です。
タクシーは“ブルーバード”と呼ばれる青い車体のものが安心と言われましたが、当方が日本人の旅行者と分かると遠回りで距離を稼いでいました。・・・地理が分かってからは防止出来ましたがチップを払う義務感に襲われたりして、結局は遠回りと同じ料金となりました。
日本食店は沢山あり、飲み放題の居酒屋もあり日本と同じです。料金もそこそこでピンキリの様子です。目下、韓国の焼肉店が急成長しているとのこと。